──かつてのミラディンの象徴であり、それを再び取り戻すための希望。
クルセイダーを日本語で訳す時は、大体十字軍と表記する。
その十字軍とはどういう意味かというと、元々は西ヨーロッパの中世期辺り、キリスト教(カトリック)の国々が聖地をイスラム教から取り返すために編成された十字を身に着けた遠征軍のことである。キリストが絡んでるから十字架(クルセイド)からの十字軍(クルセイダー)。ただし、名称の定義は結構適当な模様。
今では少々意味合いが異なって、邪悪なものを相手にする遠征軍的な意味合いでまとめられそう。ジョジョのスターダストクルセイダーズとか。あれも遠征するストーリーだったね。
MTGでもミラディンとファイレクシアの包囲戦で戦う兵士らにその十字軍/Crusaderの名が与えられている。白騎士VS黒騎士の構図ってめっちゃカッコいいよね。
侵略される側のミラディンと侵略してくるファイレクシアでなら、ファイレクシア側はともかくミラディン側は防衛軍とかそんな感じでもいい気がするのだが、私はあいにくミラディン傷跡ブロックのストーリーに詳しくないので、誰かミラディンの十字軍のストーリー上での活躍を教えてください。
そのミラディンの十字軍のカード上のスペックだが、昨今(もう大分前だが)のクリーチャースペックインフレを象徴するかのようなとんでもないテキストが記されている。
色が限定されているとはいえ、破格の耐性を得られるプロテクション。そして先制攻撃の上位互換を持ち強化系の恩恵を強く受けられる二段攻撃。その二つが何故かわずか3マナのクリーチャーにダブルでくっついているのである。
除去の強い黒、クリーチャー最強の緑の二色に耐性があるというのは除去戦でも殴り合いでも優位に立てることが多くなることを意味し、特にBGミッドレンジなどには出すだけで勝てることもしばしば。
……だが、稲妻には無力であること、狩り相手であるBG自体がほぼ稲妻を取り入れたジャンドとなっていること、そもそもそのBGミッドレンジでさえヴェールのリリアナという天敵を持ち合わせていることから、BGミッドレンジが流行っていた二年前のモダン環境でも刃の接合者に出番を奪われていた感がある。とはいえスペック自体は優秀なことから、今でも一応モダンレガシー双方にてちょいちょい採用自体はされており、終止や衰微を跳ね返しつつタルモを殴り倒してたりする。
さて、そんなミラディンの十字軍と同じ十字軍の名を冠している戦車が存在していることを御存知だろうか。
そう、クルセイダー巡航戦車。イギリスで開発され、ガルパン作中では聖グロリアーナ女学院で使用されている戦車である。
今回は、このクルセイダーについて少しお話をしよう。
クルセイダーは、カヴェナンター巡航戦車の後を継ぐような形で開発され、そして北アフリカへと投入された。
ちなみにこのアフリカに遠征していることからクルセイダー/十字軍の名がつけられたものだと思われる。具体的な命名の由来のソースは探しても見つからなかったから知らん。
ガルパン作中でも散々見せられたと思うが、クルセイダーは高速性がウリとなる戦車であり、速度は当時の戦車の中では相当速い部類となっていた。
しかし、とにかく故障が多い機体としても知られ、36時間無事故で走ることが出来れば奇跡と皮肉られるほど。あ、ここミラディンクルセイダーの略称のミラクルと被ってて面白いですよね。
速度制限用のリミッターが搭載されていたが、イギリス軍兵士が更なるスピードを出す為にしょっちゅうこのリミッターを外してはぶっ壊れる事態も頻発していたという。ガルパン作中のローズヒップの「リミッター外しちゃいますわよ!」のセリフの元ネタはここら辺にあるものと思われる。
スピードを出す為に装甲を犠牲にしている部分もあり、当時主に相手にしていたドイツのⅢ号戦車(水没した黒森峰の赤星小梅が乗車してたやつ)には結構近づかないと撃破できないのに、相手からは遠くからでも撃破されるというスペックの違いを見せ付けられた。しかしこんなんでも当時のイギリス戦車の中では唯一戦力になる戦車だったために、大戦中期辺りまでは使い続けられている。
最初に開発されたクルセイダーがそのままずっと使い続けられていたわけではなく、Mk.Ⅰ、Mk.Ⅱ、Mk.Ⅲとバリエーションがある。ローズヒップが乗車していたのは最終形のMk.Ⅲ。
継続高校の乗っていたBT-42と同じ天下のクリスティ方式だが、履帯を外して走行は出来ない。だが、ガルパン作中では共に走りで魅せるシーンが多いという共通点がある。ちなみにローズヒップがエキシビジョンマッチにて押し出したクラーラ(カチューシャ)の乗るT-34もクリスティ方式。そんなところで共通点が。
さて、ようやくガルパン作中でのクルセイダー話になるが、クルセイダーは劇場版で初登場──とかいうと一部のガルパンおじさんに優しく注意されるから気を付けるように。
ガルパン本編では、第四話にてマチルダⅡ、チャーチルと並んでクルセイダーMk.Ⅱ(←Mk.Ⅲではない)が写り込んでいる。あと『月刊 戦車道』の表紙にチラリとMk.Ⅲが写り込んでたりする。つまり劇場版初登場ではない。誰に通じるんだこのネタ。
ほとんどのガルパンおじさんが知るクルセイダーMk.Ⅲは劇場版のエキシビジョンマッチにてローズヒップらの戦車として登場。会長にカニっぽいねと評された。
劇場版初登場の際にエルヴィンから脚が速いから要注意だ、と警告されていたが、これは北アフリカでエルヴィン・ロンメルが率いるドイツ軍とクルセイダーが戦闘を繰り広げていたことが由来だろう。だから誰に通じるんだこのネタ。
大洗町に入ってからは自慢の速さを活かしフラッグ車のあんこうチームⅣ号を追い詰めるが、カモさんチームのルノーB1におりゃと弾き飛ばされ、以降の戦車も追突してしまう。ちなみにこの時にみほが「重量差があるから大丈夫」とそど子に言っていたが、実際どんくらい差があるかって言うとルノーB1bisが32tに対してクルセイダーは20tほど。そりゃ弾き飛ばされる。
その後もダージリンの指示によってⅣ号をしつこく追跡するが、軍神みほの神掛かった指示とあんこうチームらの技術力の前に三台が続けて撃破されてしまう。
ローズヒップ車のみが生き残り、プラウダのT-34、IS-2らと共に再びⅣ号を追う立場になるものの、クラーラの倒した信号機に引っかかってしまい止まっていたクラーラのT-34/85に追突してしまい肴屋本店ごと爆破、クラーラ車から白旗を挙げてしまう。
しかし、ローズヒップ車は生き残っていた(爆破シーンを見ると確かにクルセイダーからは白旗挙がっていない)ようで、その後アクアワールドまで復帰。……したものの、河嶋のヘッツァーの明後日を向いた砲撃に運悪く当たってしまい撃破されてしまった。南無三。
その後、大学選抜戦ではダージリンのチャーチル、ルクリリのマチルダⅡらと共に聖グロリアーナからの援軍として参戦。常時落ち着かない動きを見せて多くの笑いを誘った。ちなみに車長であるローズヒップ自体は運転をしていないが、監督曰く同乗者も全員ローズヒップと同レベルかそれ以上のアレなことが判明している。聖グロリアーナの優雅さは何処へ。
たんぽぽ中隊に配属されたクルセイダーはみほ、ダージリンらと共にルミ中隊と戦闘を開始。カールの砲撃に対しておのれぇ~!と果敢に突っ込んでいってはダージリンに窘められていた。
遊園地に入った後はダージリンらと共に東通用門にて待ち伏せ作戦を敢行。相手の先頭車に向かって「チャーフィーいざ尋常に勝負!」と果敢に飛び込んだものの、まさかのT28重戦車が先陣を切っていた為にダージリンの指示によって早々に撤退を決め込んでいる。どうでもいいが本当にチャーフィーだったとしても真正面からでは分が悪い戦いだったと思うのだが……。
戦車どころか日本戦艦「長門」と同レベルの装甲を持つT28重戦車を真正面から突破できる戦車はおらず、パーシングらの上手い囲い方もあって野外音楽堂に囲まれた後も、ローズヒップのクルセイダーだけは忙しなくちょこまかと動き回っていた。可愛い。
ウサギさんチームのM3リーによって観覧車を投げ込まれた後は何故か発砲して進路変更、自軍に向けて観覧車を動かしてしまう。変ですわじゃない!!
しかしナオミのファイアフライによってなんとかこの状況を脱出することに成功した。前々回でも書いた通りだが、ファイアフライの17ポンド砲はイギリス製で、ファイアフライはクルセイダーらの戦力不足を補うために作成されたもの。妙な所で繋がりが。ちなみにクルセイダーは6ポンド砲。
その後はチャーフィーと撃ち合いをしており、川を飛び越えながらチャーフィーを砲撃、撃破するという離れ業を披露した。だが、空中でブレーキは当然出来ず、そのまま壁に突っ込んで自爆、白旗を挙げてしまった。ちなみにこの大学選抜戦中に自爆によって白旗を挙げたのはローズヒップのクルセイダーと自動車部レオポンさんチームのポルシェティーガーのみ。ある意味、どっちも「らしい」倒れ方だった。
なお、ラスボス島田愛里寿の乗るセンチュリオン(Mk.Ⅰ)はイギリス戦車であり、クルセイダーら巡航戦車の速さとファイアフライの17ポンド砲を組み合わせたかのような戦車である。ある意味クルセイダーの後継機的存在といってもいいかもしれない。動きで魅せるという共通点は一応ある。性能差は少々悲しいくらい離れているが。
是非、盤面で《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》、または《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》を見かけた時はクルセイダー巡航戦車の落ち着きのない動きを思い出してもらいたいものだ。《ホタル/Firefly》と比べればずっと目にする機会は多いことだろう。普通に使われることもままあるカードだし。
そして逆にガルパンでクルセイダーを見かけた時はMTGの十字軍を思い出してみよう。あのクルセイダーのプロテクションは何色なんだろうなという話に花開かせるのも一興だろう。問題はそんな話に乗ってくる奴がおそらくいないことくらいだが。
マジックとガルパンには意外なほどにたくさんの共通点が存在している。
次回もまた、この二つの共通点について探りを入れていこうと思う。
Mirran Crusader / ミラディンの十字軍 (1)(白)(白)
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
二段攻撃、プロテクション(黒)、プロテクション(緑)
2/2
クルセイダーを日本語で訳す時は、大体十字軍と表記する。
その十字軍とはどういう意味かというと、元々は西ヨーロッパの中世期辺り、キリスト教(カトリック)の国々が聖地をイスラム教から取り返すために編成された十字を身に着けた遠征軍のことである。キリストが絡んでるから十字架(クルセイド)からの十字軍(クルセイダー)。ただし、名称の定義は結構適当な模様。
今では少々意味合いが異なって、邪悪なものを相手にする遠征軍的な意味合いでまとめられそう。ジョジョのスターダストクルセイダーズとか。あれも遠征するストーリーだったね。
MTGでもミラディンとファイレクシアの包囲戦で戦う兵士らにその十字軍/Crusaderの名が与えられている。白騎士VS黒騎士の構図ってめっちゃカッコいいよね。
侵略される側のミラディンと侵略してくるファイレクシアでなら、ファイレクシア側はともかくミラディン側は防衛軍とかそんな感じでもいい気がするのだが、私はあいにくミラディン傷跡ブロックのストーリーに詳しくないので、誰かミラディンの十字軍のストーリー上での活躍を教えてください。
そのミラディンの十字軍のカード上のスペックだが、昨今(もう大分前だが)のクリーチャースペックインフレを象徴するかのようなとんでもないテキストが記されている。
色が限定されているとはいえ、破格の耐性を得られるプロテクション。そして先制攻撃の上位互換を持ち強化系の恩恵を強く受けられる二段攻撃。その二つが何故かわずか3マナのクリーチャーにダブルでくっついているのである。
除去の強い黒、クリーチャー最強の緑の二色に耐性があるというのは除去戦でも殴り合いでも優位に立てることが多くなることを意味し、特にBGミッドレンジなどには出すだけで勝てることもしばしば。
……だが、稲妻には無力であること、狩り相手であるBG自体がほぼ稲妻を取り入れたジャンドとなっていること、そもそもそのBGミッドレンジでさえヴェールのリリアナという天敵を持ち合わせていることから、BGミッドレンジが流行っていた二年前のモダン環境でも刃の接合者に出番を奪われていた感がある。とはいえスペック自体は優秀なことから、今でも一応モダンレガシー双方にてちょいちょい採用自体はされており、終止や衰微を跳ね返しつつタルモを殴り倒してたりする。
さて、そんなミラディンの十字軍と同じ十字軍の名を冠している戦車が存在していることを御存知だろうか。
そう、クルセイダー巡航戦車。イギリスで開発され、ガルパン作中では聖グロリアーナ女学院で使用されている戦車である。
今回は、このクルセイダーについて少しお話をしよう。
クルセイダーは、カヴェナンター巡航戦車の後を継ぐような形で開発され、そして北アフリカへと投入された。
ちなみにこのアフリカに遠征していることからクルセイダー/十字軍の名がつけられたものだと思われる。具体的な命名の由来のソースは探しても見つからなかったから知らん。
ガルパン作中でも散々見せられたと思うが、クルセイダーは高速性がウリとなる戦車であり、速度は当時の戦車の中では相当速い部類となっていた。
しかし、とにかく故障が多い機体としても知られ、36時間無事故で走ることが出来れば奇跡と皮肉られるほど。あ、ここミラディンクルセイダーの略称のミラクルと被ってて面白いですよね。
速度制限用のリミッターが搭載されていたが、イギリス軍兵士が更なるスピードを出す為にしょっちゅうこのリミッターを外してはぶっ壊れる事態も頻発していたという。ガルパン作中のローズヒップの「リミッター外しちゃいますわよ!」のセリフの元ネタはここら辺にあるものと思われる。
スピードを出す為に装甲を犠牲にしている部分もあり、当時主に相手にしていたドイツのⅢ号戦車(水没した黒森峰の赤星小梅が乗車してたやつ)には結構近づかないと撃破できないのに、相手からは遠くからでも撃破されるというスペックの違いを見せ付けられた。しかしこんなんでも当時のイギリス戦車の中では唯一戦力になる戦車だったために、大戦中期辺りまでは使い続けられている。
最初に開発されたクルセイダーがそのままずっと使い続けられていたわけではなく、Mk.Ⅰ、Mk.Ⅱ、Mk.Ⅲとバリエーションがある。ローズヒップが乗車していたのは最終形のMk.Ⅲ。
継続高校の乗っていたBT-42と同じ天下のクリスティ方式だが、履帯を外して走行は出来ない。だが、ガルパン作中では共に走りで魅せるシーンが多いという共通点がある。ちなみにローズヒップがエキシビジョンマッチにて押し出したクラーラ(カチューシャ)の乗るT-34もクリスティ方式。そんなところで共通点が。
さて、ようやくガルパン作中でのクルセイダー話になるが、クルセイダーは劇場版で初登場──とかいうと一部のガルパンおじさんに優しく注意されるから気を付けるように。
ガルパン本編では、第四話にてマチルダⅡ、チャーチルと並んでクルセイダーMk.Ⅱ(←Mk.Ⅲではない)が写り込んでいる。あと『月刊 戦車道』の表紙にチラリとMk.Ⅲが写り込んでたりする。つまり劇場版初登場ではない。誰に通じるんだこのネタ。
ほとんどのガルパンおじさんが知るクルセイダーMk.Ⅲは劇場版のエキシビジョンマッチにてローズヒップらの戦車として登場。会長にカニっぽいねと評された。
劇場版初登場の際にエルヴィンから脚が速いから要注意だ、と警告されていたが、これは北アフリカでエルヴィン・ロンメルが率いるドイツ軍とクルセイダーが戦闘を繰り広げていたことが由来だろう。だから誰に通じるんだこのネタ。
大洗町に入ってからは自慢の速さを活かしフラッグ車のあんこうチームⅣ号を追い詰めるが、カモさんチームのルノーB1におりゃと弾き飛ばされ、以降の戦車も追突してしまう。ちなみにこの時にみほが「重量差があるから大丈夫」とそど子に言っていたが、実際どんくらい差があるかって言うとルノーB1bisが32tに対してクルセイダーは20tほど。そりゃ弾き飛ばされる。
その後もダージリンの指示によってⅣ号をしつこく追跡するが、軍神みほの神掛かった指示とあんこうチームらの技術力の前に三台が続けて撃破されてしまう。
ローズヒップ車のみが生き残り、プラウダのT-34、IS-2らと共に再びⅣ号を追う立場になるものの、クラーラの倒した信号機に引っかかってしまい止まっていたクラーラのT-34/85に追突してしまい肴屋本店ごと爆破、クラーラ車から白旗を挙げてしまう。
しかし、ローズヒップ車は生き残っていた(爆破シーンを見ると確かにクルセイダーからは白旗挙がっていない)ようで、その後アクアワールドまで復帰。……したものの、河嶋のヘッツァーの明後日を向いた砲撃に運悪く当たってしまい撃破されてしまった。南無三。
その後、大学選抜戦ではダージリンのチャーチル、ルクリリのマチルダⅡらと共に聖グロリアーナからの援軍として参戦。常時落ち着かない動きを見せて多くの笑いを誘った。ちなみに車長であるローズヒップ自体は運転をしていないが、監督曰く同乗者も全員ローズヒップと同レベルかそれ以上のアレなことが判明している。聖グロリアーナの優雅さは何処へ。
たんぽぽ中隊に配属されたクルセイダーはみほ、ダージリンらと共にルミ中隊と戦闘を開始。カールの砲撃に対しておのれぇ~!と果敢に突っ込んでいってはダージリンに窘められていた。
遊園地に入った後はダージリンらと共に東通用門にて待ち伏せ作戦を敢行。相手の先頭車に向かって「チャーフィーいざ尋常に勝負!」と果敢に飛び込んだものの、まさかのT28重戦車が先陣を切っていた為にダージリンの指示によって早々に撤退を決め込んでいる。どうでもいいが本当にチャーフィーだったとしても真正面からでは分が悪い戦いだったと思うのだが……。
戦車どころか日本戦艦「長門」と同レベルの装甲を持つT28重戦車を真正面から突破できる戦車はおらず、パーシングらの上手い囲い方もあって野外音楽堂に囲まれた後も、ローズヒップのクルセイダーだけは忙しなくちょこまかと動き回っていた。可愛い。
ウサギさんチームのM3リーによって観覧車を投げ込まれた後は何故か発砲して進路変更、自軍に向けて観覧車を動かしてしまう。変ですわじゃない!!
しかしナオミのファイアフライによってなんとかこの状況を脱出することに成功した。前々回でも書いた通りだが、ファイアフライの17ポンド砲はイギリス製で、ファイアフライはクルセイダーらの戦力不足を補うために作成されたもの。妙な所で繋がりが。ちなみにクルセイダーは6ポンド砲。
その後はチャーフィーと撃ち合いをしており、川を飛び越えながらチャーフィーを砲撃、撃破するという離れ業を披露した。だが、空中でブレーキは当然出来ず、そのまま壁に突っ込んで自爆、白旗を挙げてしまった。ちなみにこの大学選抜戦中に自爆によって白旗を挙げたのはローズヒップのクルセイダーと自動車部レオポンさんチームのポルシェティーガーのみ。ある意味、どっちも「らしい」倒れ方だった。
なお、ラスボス島田愛里寿の乗るセンチュリオン(Mk.Ⅰ)はイギリス戦車であり、クルセイダーら巡航戦車の速さとファイアフライの17ポンド砲を組み合わせたかのような戦車である。ある意味クルセイダーの後継機的存在といってもいいかもしれない。動きで魅せるという共通点は一応ある。性能差は少々悲しいくらい離れているが。
是非、盤面で《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》、または《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》を見かけた時はクルセイダー巡航戦車の落ち着きのない動きを思い出してもらいたいものだ。《ホタル/Firefly》と比べればずっと目にする機会は多いことだろう。普通に使われることもままあるカードだし。
そして逆にガルパンでクルセイダーを見かけた時はMTGの十字軍を思い出してみよう。あのクルセイダーのプロテクションは何色なんだろうなという話に花開かせるのも一興だろう。問題はそんな話に乗ってくる奴がおそらくいないことくらいだが。
マジックとガルパンには意外なほどにたくさんの共通点が存在している。
次回もまた、この二つの共通点について探りを入れていこうと思う。
コメント